8.地元の長年の付き合いの銀行

2016年5月の事です、新たに中古マンションを購入する事になったのですが、今この低金利の時代、現金で購入 するより借りて買った方が得策だよね、と考えました。通常は購入する不動産会社から提示される銀行なり、金融 機関の投資ローンを利用していました。ずっとそうだったので、あまり他の策を考えなかったのです。そしてその 提示されるローン金利は今回1.9%程度でした。本来なら「かつてのローン2.4%などと比べると、ずいぶん又金利 下がってるよね、ラッキー!」で終わってたはずです。

ところが、今回はもう少し欲かいてみました(笑)。灯台下暗しの地元の長い付き合いの銀行に電話してみました。 自分の名前、今回融資の目的を話し、「御行では30年以上の付き合いだし、自宅の住宅ローンも利用して完済したし、 同様な物件を10件以上所有しているし・・・、加えて私の口座状況調べてもらい又連絡下さい!」と付け加えました。 そうすると、ほどなくして返事が返って来ました。その回答にはひっくり返りました。

大手メガバンクだし投資用ローンなどあまり聞いた事が無かったので、あまりあてにしておらず、2%とか言ってきたら 断ってやろう、などと考えておりました。そうしたら、なんと「金利1.0X%でいけます」との事です。「えっ」思わず 二度聞きしてしまいました。が、間違い無いようで、即その内容で話を進めました。しかし、さすがその後の対応は 大変で、色んな資料を要求されました。さらに、それだけ安いんだったら、今唯一ローンが残っている1.9%の市ヶ谷と 2.4%の青山も借り換えしようかなと思ったら、そちらも即快諾でした。

そう言う訳で、今回銀座東と桜上水の中古マンションと2物件と市ヶ谷と青山のローンの借り換えで4物件分約8000万円 のお金を動かす事になり、ちょっとビビりましたが、それでもそれら全て1.04%で借りる事が出来て大満足です。前にも 書きましたが、片方で1%で借りれて、片方で5%の利回りで回せば、間4%抜ける訳で、こんなにおいしい事はありません。 とりあえず、今は安い金利で借りる事が可能なら借りる事をお勧めします。但し、有益な物件で安定した家賃収入が 見込める事が大前提です。

今回ちょっと失敗した事があります。借り換えの方はパーフェクトなのですが、法人で購入した2物件は頭金を入れな かったので、期間20年間の設定では返済額が家賃収入を上回ってしまったのです。トータル金額では安く借りれている のですが、つまり月額でマイナスになりそれが毎月ボディブローの様に効いてくる訳です。現金が無ければ致し方な かったのですが、あったのに上手くバランスを見て頭金を入れなかったのは私の失敗です。結果的に私個人側のローン 借り換えの方ではプラスが出て、こちらでマイナスとなり月額ではトントンで、まあそこは妥協です。

後ひとつ、あまり大きな声で言えない事をお話しします。例え大手メガバンクでも、この様な融資は今積極的です。 そして実はこの様なケース全てで、今のこのゼロ金利のメリット最大限活かし、日銀又はそれに類するところから借り ているのです。その金利が約1%でそこに自行の金利を乗せてお客さんに提供している訳です。つまり自分の腹は痛まず、 全く損し無い様な形での運用なのです。これを聞いてびっくりです、さすが大手銀行さん、良く言えば大人の対応、 悪く言えば、ちょっとこすい気もしますが・・(笑)。

この様に本当に灯台下暗しの話でした。やはりメインの銀行で長い付き合いの銀行を一つ持って置く事は大事です。 あまり銀行は散らさず、給与口座、電気ガス水道代などの口座、自宅ローンの口座などを纏め、銀行から信頼を得て おくと良いかもしれません。いざと言う時に思わぬ低金利融資が見込めるかもしれません。当然私の家族の口座、又 法人の口座もこちらで纏めています。そしてその結果「法人での融資なども是非ご相談ください」などとも言われて おり、益々その思いを強くしている今日この頃です。

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