2.「嘘っ!?販売会社が倒産!?」事件
それはまだ私が20代の頃、野心に燃え、怖い物知らずの私は、ちょっとしたしたきっかけで不動産の購入を
勧められ、貯金も無いのに、ほぼほぼローンでの購入を決めてしまいました。丁度バブルの始まりで、世の中いけいけ
どんどんの時代です。物件も八王子に作られるマンション棟2つ、ホテル棟一つ、映画館やファミレスまで含めた
一つの学生の街をコンセプトにした八王子カレッジ○○○です。又その当時八王子は大学建設ラッシュで、購入しない
理由は無いとも思った程です。
その後は私は会社の転勤でカリフォルニアのシリコンバレーに5年駐在する事となります。30~35歳の間、4年間
サンタクララ、1年はコロラド州ボウルダーに住む事になるのです。この頃の日本はバブル絶頂で、リクルートの物件
情報誌を日本から送付してもらい、八王子カレッジ○○○の販売価格を見るのが楽しみでした。1350万円で購入
したものが、バブル絶頂で2000万円を超えて記載されており、こうなったら日本帰国後即売却だと意気込んでいた
事をよく覚えています。20年間のきついローンもまったく気にしていませんでした。
その販売元の会社は、バブルに乗っかり鼻息荒く、、首都圏に数々のマンションを、そして又ハワイにまでマンション
を建てる程になっていました。が、バブルの消滅も突然でした。あっという間に販売会社が倒産してしまいました。
その後、その子会社が八王子カレッジ○○○の管理会社として居座り、不当に賃料を抱え込み、オーナーへの入金が
滞り、さらにはビルのメンテナンスも疎かになって行きました。しかし、悲しいかな、私は米国でその情報を得る事
がやっとで何もできません。
最終的には、組合が立ち上がり、そのヤクザな管理会社と10年に及ぶ裁判となってしまいました。そこで戦って頂い
た組合の方々には頭が下がります。が、その結果ヤクザな管理会社を追い出せたものの、プールされたお金は残ってお
らず、その後の収支は悲惨なものです。今では月額1万円の家賃で、しかも家賃もプール制で、一般売買も不可能と言
う事態になっていました。1350万円で購入し、ローン利子の支払いも合わせたら2000万円程も支払っており、
それが2015年組合への売却を打診したら、なんと80万円との事した。
とんでもない事態になるものです。それからは不動産相場をきちんと把握する様になりました。再度バブルが来たら、
静観するのが一番です。でも、今自分は間違いなく、その不動産相場を肌で感じれる立場になりました。これだけ物件
数を抱えていると、平日夜、土日の電話が絶え間ないのです。登記を調べた不動産屋さんからの電話で、売りませんか
の嵐です。その量で2015年夏秋はミニバブルを感じました(笑)。この様な時は売りの時期です。余程の事が無い
限り買ってはいけません!!